【第15号】一枝のゆめ治療院の現場より

更年期障害のセルフケア

 

1.更年期障害とは

 閉経前後5年間ぐらいの期間を更年期といいます.我が国の女性の閉経年齢は、50.5歳と言われていることから、45~55歳の期間が更年期と定められています。この間に生ずる多様な不定愁訴を更年期症状といい、その症状が日常生活に支障をきたす程度になると更年期障害といいます。

 不定愁訴とは、具体的に不眠、倦怠感、抑うつ、めまい、耳鳴、ほてり、冷え、発汗、肩こり、頭重など多様な症状のことです。

 かつて更年期障害は、「更年期に現れる不定愁訴症候群である」と定義されていましたが、 現在では「更年期に現れる多種多様の症候群で、器質的変化に相応しない自律神経失調症」(日本産婦人科学会)とされています。なお、更年期障害は全ての婦人に起こるものではなく、個人差があります。

 

2.更年期障害は何故起きるのか

 更年期障害は何故起きるのか、その発症機序は未だ不明の点が多いと言われていますが、現在のところ、①内分泌的因子(卵巣機能の低下)、②心理・性格的因子、③社会・文化的因子といった3つの要因の関与が指摘されています。このように一つの原因で発症するわけではありません。それだけに原因を探ることは困難であることから、総合的(生物心理社会的)な観点から診る必要があります。

(1)内分泌的因子(卵巣機能の低下:卵巣の重量は、成熟期で9〜10g、41〜50歳で6.6g、51〜60歳で4.9g、61〜70歳で4.0gに減少、卵胞はほとんど見られなくなります。そうなると女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下し、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)が増加します。特にエストロゲンの減少により、様々な症状(月経停止、自律神経症状、精神神経症状、脂質異常症、高血圧、骨粗鬆症など)が発症します。そのために現代医学では少なくなったエストロゲンを補充する治療(ホルモン補充療法:HRT)が行われます。

(2)心理社会的因子:閉経後の女性の心理社会的な変化(容姿・容貌の変化、成長した子供の離反、夫との関係、定年に伴う経済的な問題、親しい人との死別など)により、様々なストレスを受け、心身に変調をきたします。

 

.更年期障害の自己チェックと前向きに捉えること

 更年期障害のチャックで良く使用されているのが簡易更年期指数(SMI)です。SMIで0-25点は異常なし、26-50 点は食事・運動に注意、51-65点は更年期外来受診と判定されます。合計点数が51点以上の方は専門医の診察を受けることを勧めます。

 閉経をネガティブではなく、前向きに捉えることが勧められています。月経や妊娠の心配から開放され、第三の人生を生き生きと生きることとされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

.更年期を快適過ごす10条とツボ療法

 ➀いい友だちを持つこと、②家族とよい関係をもつこと、③あるがままの自分でいること、➃体を動かしましょう、⑤生きがいをもつこと、⑥健康診断を定期的に受けること、⑦睡眠をきちんととりましょう、⑧バランスのとれた食事を 三食きちんと食べましょう、➈おしゃれをしましょう、⑩常に新しいことに挑戦 する気持ちを持つこと

 上記の中でまずできること、考えを改めるから始めてください。なお、更年期障害は時間経過とともに改善します。その意味において必ず治ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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